2012年10月18日木曜日

ISLSの講習を受けてきました

と言っても今週の日曜日(10/14)の話なのですが・・・。

ISLSはImmediate Stroke Life Supportの略、ようするに脳卒中の患者をさっさと救命するということです。受講者は脳卒中の診療に携わる医師や看護師、言語聴覚士など様々でしたが、医師はボク以外は脳外科や神経内科の先生、看護師も救急病棟や手術部の看護師ばかりで、研修医のようなあんまり知識も技術もないような人間はホントに数人とかいうレベルでした。

午前中は脳卒中患者の意識障害の度合いの評価(JCS、GCSそれとECS)や四肢麻痺の重症度評価(NIHSS)を実施する際の方法や注意点などの講義、午後からは意識障害やNIHSSの実習というような内容でした。講義の内容はボクのようなGCSとかNIHSSをきちんと理解できていないような初心者でも理解できるような内容でした。

が、問題は午後の実習。意識障害やNIHSSの評価の後に、模擬症例で実際に救急搬入から脳外科コンサルタントまでの流れをひと通りやったのですが、この模擬症例がクセモノでした。
患者は救急搬入時の血圧が異常に高かったと思ったら急にショックに近いような状態になったり、呼吸が止まったり、診察しているうちに意識障害や麻痺が進んできたり、瞳孔が開いてきたりといわゆるくも膜下出血の脳室穿破とか脳ヘルニア(説明は省きますが、とりあえず両方とも重症の状態です)の対応をさせられるました。
もちろん研修1年目のボクがそんなことをすぐに対応できるはずもなく、輸液速度の調節をしたり、血圧を下げる薬を使ったり、緊急に挿管をしたりとてんやわんやでした。最終的にはバイタルを安定させた状態でCTを撮影、なんとか脳外科の先生にコンサルトという方向に持って行くことができました。
それに比べて救急病棟や手術部の看護師さんの対応の早いこと早いこと。決断も早いし、薬の名前をきちんと覚えているし、ボクが困ったときにも手を差し伸べてくれたりとホントにレベルが高い方々ばかりでした。

午後の実習のあとはACLSなんかと違って筆記試験はなく、そのまま修了式という形に。模擬患者対応のテンションのままテストとかあったら間違いなく落っこちてただろうなー。


←で、今回の修了証
名前は隠してますが、本物ですよ?
机が汚いのは気にしない方向で













実技のレベルは非常に高いですが、非常に楽しめるし、ためになるような内容だったと思います。興味があればぜひぜひ
もしかしたら次回辺りは模擬患者の役で参加してるかもしれません

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