2013年1月16日水曜日

エピネフリン

1/14に博多でACLS-EPを受けてきました。EPはエピネフリン(epinephrine)のEPです。通常のACLSの手技とともにエピネフリンの正しい使い方について学んでいくというコースです。

・・・嘘です。EPはExperienced Providerの略らしいです。習熟したACLSの実施が出来る人といった意味合いでしょうか。ACLSでは症候性徐脈、不安定性頻脈の初期治療、心室細動、無脈性心室頻拍、無脈性電気活動、心静止に対する対応などを学びましたが、EPではそれに加えて酸塩基平衡や電解質の異常、薬物中毒、重症喘息、アナフィラキシーなどの循環器に異常が出やすい疾患についての対応を学ぶコースです。

前半はACLSの復習とACLSの筆記試験、BLSの実技試験などがありました。EPコースはACLS資格の更新も兼ねており、これらに筆記試験と実技試験に合格しないと続きのコースが受けられないみたいです。これから受けられる方がいればCPA中の薬の使用方法、除細動後脈拍の確認なしにすぐに心マッサージをはじめること、心拍再開後の対応、PETCO2の意味、不安定性頻脈・症候性徐脈に対しての初期治療などを復習しておくといいと思います。実技はAED使用後にすぐに心マッサージをはじめることを忘れなければいいと思います。

後半はディスカッション形式の講義が中心になります。前述の病態を持つ患者の症例が出てきて、それに対しての輸液量、酸素投与方法、使用薬物などの初期対応を学んでいくという形式になります。いわゆるPBL(Problem Based Learning)みたいな感じです。

ちなみにEPに対しての試験はありません。というのは個々の症例に対しての初期対応に、完璧な初期対応はないからみたいなことらしいです。ただどのような対応にエビデンスがあって、救命できる可能性が上がるのかということを知れて、非常に勉強になったと思います。

写真の右側にあるのがEPのバッチです。
配色はスイス国旗の逆です。
















あと新しい聴診器も届きました。結局Welch AllynのEliteです。小児と成人用のダイヤフラムが簡単に取り替えられるのも便利だし、なんか少し聞こえが良くなった気がしてきます。Classic 2SEはダイヤフラムを取り替えて、とりあえず聞こえてはいますが何かあった時用の代替品としての役割になりそうです。

2 件のコメント:

  1. Welch Allyn、どっちが表でどっちが裏かわかんないよね。角度がないから。耳管の向き間違えてる時あるわ。

    外科もあと2週間。そっちは小児科始まったばかりで大変だと思うけど、鹿児島の研修医と仲良くやってくださーい。

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  2. ACLSも色んな学習会があるんですね。

    戻ってきたら、ぜひ学生や病院のみんなに学習会なんかで教えていただけたらと思います。

    小児科研修がんばってくださいね~。

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