2013年11月18日月曜日

夏風邪もひきましたが冬風邪もひいたようです

鼻水とくしゃみが止まらないんです。病棟に患者さんの診察に行って、途中で鼻水が垂れてきて次の患者さんの診察の前にそれを拭きとって、次の患者さんの診察をして鼻水が出てきて医局に戻って鼻水拭いて・・・。効率が悪いです

あと患者さんの診察中にどうしてもくしゃみも止められなくて、逆に患者さんに心配されるという有り様。「先生大丈夫?伝染さないでね」と。はい、申し訳ないです。病棟内でくしゃみしまくりなので、そろそろ看護師さんからスーパースプレッダーのアダ名が付けられるのも時間の問題でしょう

しかしおかしいですね?ボクは今年も夏風邪をひいてます。バカは夏風邪をひいて普通の風邪はひかないみたいですが、いま風邪をひいてます。とするとボクはバカなんでしょうか、それとも普通の人なんでしょうか?少なくとも非凡な人ではないようですが・・・。人智を超えたバカとかそんな分類なんでしょうか?

それはともかく風邪をひいて判断力が低下した状態でも仕事をしなければならないのが辛いところです。ただでさえ救急からだいぶブランクがあるので、急変状態への対応能力も落ちています(そのあと外科も回ってますが、あまり重症の患者さんの受け持ちがなかったので・・・)。今回は判断力がおちた状態で仕事をするとどうなるかというお話を。戒めを込めて


夜間に急性腹症の患者さんが来られたのですが、救急からだいぶ離れていて急性腹症の鑑別が全然思いつかない。しかもどう診察すればいいかも完全に忘れています(OPQRSTが頭から飛んでいました)。症状としては波のある腹痛と便が出ていないということなので、便秘からの腹痛かなっと安直に考える始末。浣腸でいいよね?

指導医相談して再度診察。「しっかり反跳痛が出ているじゃないか」と。「イレウスは鑑別したのか?」と(すいません頭に思い浮かんでませんでした)。浣腸をかける前に腹部X-pとCTを。しっかりniveauが写ってました。イレウスですね。浣腸をかけてたら腹圧上昇して危ないところでした


次は失神発作で来られた女性。ご家族にお話を聞いてみるとトイレをしようと立ち上がったところで後ろにフラッと倒れたと。ただ数分ほどで意識を取り戻してシャンとしてトイレに向かったとのこと。バイタルも心電図もCTも血液検査もすべて異常ありません

お話だけなら起立性低血圧とか神経調節性失神のような全然危なくない疾患のようですが・・・。返してもよさそうですが、今回が初回の発作(ここが重要)とのことで上級医判断で入院で様子を見ることに。モニターをつけて、後日ホルター心電図オーダーして

まあ数日入院検査でいいよねと思っていたら、なんとその日のうちに30-40bpsの徐脈に!意識はしっかりしていましたが血圧も下がってきていたので急いで循環器科のある病院に。帰宅させていたら徐脈発作でまた倒れていたかもしれません。これを見ている皆さんは初回の失神発作は帰宅させずにきちんときちんと見てくださいね


このあとも心不全かなと思っていたら実は肺炎だったり、おかしな呼吸が敗血症の前兆だったとかいろんな落とし穴にハマっているわけですが・・・。鹿児島の救急にいたときはしっかり考えられたのになぁ・・・(少なくとも今よりは)。感覚を取り戻すまで時間がかかりそうです。はい、しっかり風邪を治してから頑張ります

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