2013年4月13日土曜日

とーきょーっちゅうところは怖いところだからなー

初期研修医さんたち6名は今頃東京にいる頃です。長崎の初期研修医N先生もきっと言ってるところでしょう。うーん、1年前といえばちゃんとblogに写真が載せられてた頃だよなー。今は写真も何もないblogですが許してください

土曜日なんですが、救急対応をして病棟を回ってたらこんな時間になりました。お昼ごはんはまだです。今から買い物に行って夕飯のぶんと一緒に済ます予定です。今夜は・・・、シチュー作るかなー?まだ未定です。


今日の救急外来ですが左上下肢の脱力、右上肢の痙攣、右への共同偏視を主訴に施設から救急車でやって来ました。まあバイタルもちょっと血圧が150/80くらいでちょっと高いかなー程度の異常しかなく、GCSもE4V4M6の14点でした。

1年前に左の視床出血の既往があった方なので「症候性てんかんみたいなものかなー」程度で見てたんですが、CT上はなんと右の視床出血が・・・。しかも脳室に穿破。今日の指導医のN先生自ら救急車に同乗して脳外科のある病院に送ることに。


なんだかんだで鹿児島に来てから3-4例くらい脳出血の患者を見ている気がします。それが小児の熱性けいれん疑いであったり、ただ単に道でコケた人であったり、なんとなく調子が悪い人であったり・・・。

中年のくも膜下出血みたいに嘔吐を伴う鋭い痛みみたいにわかりやすければいいんですが、もともと喋れない人とか、発見時に意識を失ってしまっている方だと難しい気がします。じゃあ道でコケた人を全例頭部CTを取るかと言われれば難しいところですが。

あと困る症状は頭痛。頭痛の程度が軽くて明らかな神経症状のなかった患者さんで、CT取らずにカロナールだけを処方して帰したことがあるんですが、数週間後に麻痺症状が出始めて、CTをとってみると硬膜下血腫が・・・、なんてこともありました

どの時点で出血をしたのかは明らかではありませんが、もしかしたらボクが初診で見た時だったのかもと思うと・・・。でも頭痛で全例頭部CTを取るのかと言われるとやっぱり難しい・・・


言いたいことは脳出血はとーきょーと同じくらい怖いなーということです。特に来られた時に軽症例であったり、典型的でない症例はなおさら。CTのないクリニックに来られた時に、先生方はどう判断されてるんだろうなと気になるところです

1 件のコメント:

  1. うちはほぼ全例疑ったら取ってるかも。
    胸腹部CTの閾値は高いけど、頭のCTの閾値は果てしなく低くしているのです。相手が納得できればそれでいいと思う気がしてきたけどね。

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