2013年4月19日金曜日

Hurry先生

3月はホントに平和だったのに、先週頃からハリーコールが何度も鳴り響くようになりました。今日こそは月曜日に行う予定だったGCSの取り方を朝カンファで発表する予定でしたが、ちょうどみんなが揃ったから始めようかというところでハリーコールでした・・・。

2回連続でハリーコール呼び出しがあるとか、もう神がかり的な何かが「お前の話は面白くないし、聞く価値がない」とかいう理由で邪魔しているようにしか思えないです。

その話は置いとくとして、今週は月曜日から金曜日まで「ハリー先生、ハリー先生!○○までお越しください!」が多い1週間でした。診療開始のチャイムとハリーコールのチャイムが全く同じだから、診療開始のチャイムですらビクビクするようになりました。パブロフの犬ですね。


そんな中で今週は特に印象に残った症例がありました。ハリーコールで駆けつけると大抵の症例は70-90歳代のおじいちゃん、おばあちゃんなのですが・・・。その日はなんだかいつもと違うなと思ったら、20代の男性がCPAを受けているという状況でした。

色々あって自動車で電柱にぶつかったらしく、救急車内でもすでに心静止の状態でした。その後も鹿児島生協病院でCPAを続けたのですが結局助けられず・・・。奥さんが救急室に入ってきて一生懸命に男性の名前を呼んでいるのを聞いて非常に心が痛みました。

この日のボクは腰を痛めていたので経鼻胃管の挿入のみ行なって、心臓マッサージは1年目の先生に任せっきりでした。ボクが心臓マッサージに入ったからって救命できるというわけではないのですが、奥さんの声を聞いているとボクが何もしなかったことに対して非常に後ろめたい気持ちになりました。心臓マッサージに入ってもそれはただの自己満足にしかならなかったとも言い切れないですが。


頭のなかでは助けられないって分かっていても実際に現場に立ち入ってみると、もう少し自分が積極的に動けなかったのかとか、どうしたらこの人を助けられたのかとか考えてしまいます。それが今週は異常に多かったので余計に鬱なのです。ホントにハリーコールが怖くなります。


さて結局4月30日にGCSの取り方をレクチャーすることになりました。その次の日の5月1日と5月2日は鹿児島1年目の研修医にBLSを教えることになってます。・・・連日講義です。まあ1年目の先生方が正しいGCSとBLSのやり方をきちんと覚えて、なるべく多くの患者さんを救えるようになるように頑張りますよっと

1 件のコメント:

  1. 大変そうだねー。院内CPAは基本的に病棟にいる他の先生が対応するから関わることは少ないけど、今日もCPAから始まったERでした。
    結局BLS的なところしか俺も関わってないけどね。ACLSまでマネージメント出来るように見て覚えないとなというところです。
    20代の男性はVFかな?お疲れ様でした。レクチャーも頑張ってね。

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