2013年4月16日火曜日

久々にGCSの取り方を復習しました

鹿児島生協病院では研修医や上級医が自分の持っている知識を共有しあうという目的で毎週火曜日~金曜日で早朝カンファをやってます。で火曜日と金曜日が研修医の発表となっています。

で、今日がボクの予定でした。・・・朝行ったらハリーコールが鳴ってたらしく、研修医みんなが救急室に集まっている状況だったわけで、今日のボクの番は延期になりました。ちなみにその資料のパワーポイントを作るのに朝4時までかかったわけで、骨折り損のくたびれ儲けになったわけですが。


GCSの取り方の資料を作っていて思ったのは、まあ今まで間違ってとってたんだなぁと

まず開眼ですがE4の「自発的開眼」は刺激を加えない状態で15秒以上眼を開けている状態を言うみたいです。最初に声かけようが、肩を叩こうが、その後なにもしないで15秒以上開けていればE4の判定を下していいみたいです。

そして最良の言語では名前と年齢を聞かずに、今日の日付、近くにいる人、自分のいる場所を聞くのですが・・・。今までなんとなく取っていたけど、意識の定義は「自分の現在置かれている状況、および周囲が認識できる状態」とのことでこういう質問項目らしいです。自分の名前や年齢は自分に関する長期記憶であって、状況や周囲が判断できているかということの材料にはならないと。

言語V3の「混乱した言葉」はこちらの質問に対して会話が成り立っていない状態、すなわち日付の項目に対する「にわとり」だとか、場所の質問に対する「うるさい」というやつの類みたいです。質問の答えになっていないものを含むんですね。人に対して「大統領」とか、場所に対する「動物園」はちゃんと人と場所に対する答えになっているので、V4「混乱した会話」になるみたいです。

最良の運動の評価は一般的に上肢の動きを見るんですが、実は今まで救急外来で握手しかとってませんでした。握手だけだと、反射的に握ってしまっただけのことがあるので、必ず腕を離すところまで見てくださいとそういうことらしいです。


あとは色々細々したところがあるんですが、概ね注意すべきは上記の点です。
今日の記事はすごく勉強になりますねー(自画自賛)

というわけで早速今日の救急外来からちゃんとした評価を使わせて頂きました。・・・認知症の人とかすぐにGCSの8点以下にすぐなるじゃん(痛み刺激で目をあけてE2、喋らなくてV1、指示が通らないから最大でもM5)。8点以下は挿管の適応なんですが、これって本当に正しいんでしょうか?

1 件のコメント:

  1. はい、東京に行って来ました。スカイツリーを下から見上げ、その大きさに息をのみ、登っては全く動く気配を感じないエレベーターに驚愕して来ました。担当者会議では、各病院の研修医ブログが紹介されました。
    病院HPにリンクもしてますし、いろんな方が見てくれていますよ、きっとウフフ。

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