2013年8月30日金曜日

諦めたらそこで夏休み終了だよ、まだ8月32日があるじゃないか

小中高校生はそろそろ夏休みが終わる頃ですが、宿題は終了しているのでしょうか?ボクの場合は読書感想文と美術のポスター、書道、理科の自由研究などが高確率で残ってました。というか大抵の学生さんにとって超苦手に分類される課題かと思います


読書感想文とかよく先生に「自分の経験とかを交えて書くといいよ」みたいなことを言われるけど、あまりにファンタジーな内容の物語とか選んじゃうとアウトです。「この夏休みにジョヴァンニみたいに列車に乗って旅に出てました」とか書くんですか?「ある朝起きたら自分の身体が芋虫のようになっている夢を見ました」とか書くんですか?多分最初の数行で国語の先生は読むのをやめるでしょうね

あとは文章量がおもいっきり少ないのを選んでみるのも作戦かもしれませんが、いざ書き始めると内容が薄すぎて原稿用紙1-2枚めで詰まってしまうのがオチです。絵本とか選んで子供たちに与える影響がどうとか書いても、それは感想文じゃなくて論文に近いものになってくるので注意です


理科の自由研究もテーマが残り1週間とかだとやれることが絞られてくるよね?「血液型による性格分類とバーナム効果」とかどう?夏風邪の人に味の素を「これは薬です」とか言って飲ませるプラシーボ効果の実証については?・・・一見すると理科の実験のようですが、あとから心理学の実験だと気づいて結局やり直しになります


そんなこんなで結局課題が決まらないで、始業式が始まって、先生に「宿題を出してない子は早く出してください」的なことを言われてもズルズル出さないで、次の終業式に1-3がつけられた通知表を受け取るハメになるんですね


夏休みの嫌な思い出を思い出しつつ、五島ふれあい診療所での研修が残り1ヶ月ほどになりました。早いですね。8月半ばからの研修なので当然といえば当然なんですが。まるで夏休み最後の週のような早さでした。あー、まだ宿題終わってなかった

来てから2週間ほどしか経ってないんですが、日数の割には濃い研修になってると思います。訪問看護で明日には潰れてそうな家に行ったり、、五島市の介護保険についての実状をを聞かせていただいたり、なんの用意もしてないのに急遽奨学生合宿に混じって泊まって来いとかムチャぶりされたりとか(虫のせいで眠れなかった)

んー?なんか今週一週間は長かったような気がするんだけどなぁ?今後も日数の割に長く感じる研修が続くんでしょうね、あと一ヶ月ほど。小学生2年生の頃にたった1週間の入院だったのに、1ヶ月くらい入院してた気がしてたあの夏を思い出してきて鬱になりました

2013年8月26日月曜日

キン肉痛マン

キン肉痛バスターとかそんな技を持ってて強そうですが、キン肉痛マンは常に筋肉痛を持っているので、技をかければかけるほど自分に相当のダメージが返ってきます。キン肉痛バスターなんか放った日にはおそらく数日は動けないでしょうね。そんな超人?です

キン肉○ンについてはそんなに詳しくないので、ここらで適当に話を切り上げます。8月24日の五島列島夕やけマラソンに出て筋肉痛が残ってしまったので、こんなバカなネタを考えついただけなのです。許してやってください

ちなみにマラソンは21kmを3時間以内に走りきれば表彰状が渡されるらしいですが、残念ながら数分及びませんでした。記録は残りませんでしたが、今現在筋肉痛は残ってるという最悪な状況です。昨日は膝が痛くて夜中に何度も起きました。今日は足を引きずりながら診療所とかを歩きまわってます


先週の木曜日、金曜日は五島の離島に行ってきました。・・・なんか表現がおかしいですね?本土とは直接の交通手段はないとかそういう意味で捉えといてください。五島はフェリーとかジェットフォイルで長崎市と交通が有りますが、先週行ってきた離島は五島から日に数便の船しか出てないのです。あと人口もものすごく少ないです


木曜日に行ってきたのは奈留島、人口3,000未満の島です。この島には訪問看護の研修で行ってまいりました。奈留島には今現在病院があるのですが、もうしばらくするとベッドがなくなって診療所になるそうです。医師不足とか財政困難とかそんな理由でしょうか?

金曜日は黄島に行ってきました。こっちは人口50人程度の島です。島に診療所はありますが、水曜日にしか先生はいません。緊急時には海上タクシーを呼んで、五島についてから救急車で五島の病院に運ばれるといった形です

いわゆる両方とも医療過疎な離島です。よくテレビなんかでは島の楽しい暮らしがクローズアップされがちですが、医療を充分に受けられない可能性もあるという裏の顔もあるわけです。訪問看護研修とか医療懇談会(地域の住民の方々に医療関係の講習会をしたり、医療関係の行政について相談を聞いたりする集まりみたいなものです)を通して、そんなことを考えたりしてました

もうあと1ヶ月とちょっとすれば長崎市に帰るわけなのですが、そんな現実もあるのだなということは心に刻み込んでおいて、もうちょっと地域医療というのはどういうことか自分なりの考えがこの研修中にまとめられるようになっておきたいです


真面目な話?になってしまいましたが、五島の研修は楽しいですよ?黄島で医療懇談会をしたあとは人生初めての釣りとかしてましたし。2時間くらいで3匹程度釣れました(大半の時間は魚ちゃんの餌やりか太公望※ごっこ)。そんな研修ですので、ぜひ学生の皆さんも五島に研修に来てみませんか?

そうそう、blogの紹介文ですが変更させていただきました。というか先週変えるのを忘れておりました

※太公望・・・封神演義などの主人公。考え事をするときに釣り針に餌を付けずに川に垂らしていた(詳しくはgoogleで検索)

2013年8月20日火曜日

Dr.Little

ドクターリトーとか書こうと思ったんですけど、今googleで検索してみたら鹿児島の病院のプログラムに同じ名前のものがありました。なーんかどっかで聞いたと思ったらそういうことなんですねと。仕方がないので、なんとなく響きが似ているLittleにしましたが、こっちはこっちで別のものが検索で引っかかりますね・・・

何が言いたいかというと、現在離島の診療所に来てますよということです。とかなんとかいいつつ、市政で人口38,000人近くの、大きな病院も立っている島で、長崎とも定期的にフェリーとかジェットフォイルで交通のある島を離島と呼ぶのもどうかと思いますが。九州と橋でつながっている平戸島(人口約21,000人)の方がよっぽど離島っぽいですが。人口も大体半分くらいだし。平戸市全体(人口約3,3000人)より多いし


そんなどうでもいいことを思いつつ、地域研修の一環として五島ふれあい診療所での研修がスタートしました。と言っても初日はオリエンテーションと外来見学ですし、今日はデイサービスでの研修でしたが。外来は明日の午前中からです

五島ふれあい診療所の研修プログラムですが、実は外来は思ったより多くなく、デイサービスや訪問看護研修があったり、五島市役所からのお話や検診見学があったり、班会などの講師があったり盛りだくさんです

外来ばかり考えてたので、なんの心構えもない状態です。デイサービスや訪問看護等はほとんど経験がなく、初体験みたいなもんです。でも地域医療というのは医師だけじゃなくて、他のスタッフの方々との連携で成り立っているんだなということを実感できそうです


さて、金曜日は黄島というところで医療懇談会(健康に関心のある方々の集まりみたいなものみたい)で講師の予定です。内容は熱中症や脱水といったところなんですが、どうにもこうにもまだ資料が出来上がってません

懇談会の資料は直ぐに出来上がるでしょうが、問題はそこまでの移動手段です。船らしいです。もちろんフェリーとかジェットフォイルとかそんなのではなく、漁船みたいなものらしいです。酔っちゃうなー・・・

2013年8月14日水曜日

サボってました

千鳥橋病院の研修はすっかり終わったのですが、報告をすっかり忘れてました。いつものように言い訳をさせていただくと、しばらくblog用のパソコンが手元になかったというか・・・

千鳥橋病院研修ですが、最終的にお産は2.2件でした。0.2って何?実は分娩が30分おきにあって、3件目は最後の会陰裂傷処置しか見ていないという・・・。ただそれだけなんですが。ただそれだけですが、とりあえずあたふたしておきました。お約束ですね

生まれてきた赤ちゃんは2人とも男の子でした。すごく元気に生まれてきたんですが、1例目はすごく残念なことに、父親がその場に不在で・・・。生まれる2時間前には病院にいらっしゃったんですが、仕事で出られたばかりで・・・。なんともタイミングの悪い(仕事中に連絡が来て気が気じゃなかったろうなぁ・・・)

もう1例目は中国?台湾の方。千鳥橋病院の周辺は戦後史的なものと、九州大学の留学生的なことでなかなか国際的な街になっているのです。こっちはご家族総出で出産の立会い。どこの国だろうと赤ちゃんの誕生を喜ぶのは一緒なんですねと

もちろん出産の立会い以外にも、外来や手術の見学、心臓マッサージ(これは産婦人科とは関係ないけれど)などなど様々なことを千鳥橋病院で色々と濃い経験させて頂きました。もう少し研修が出来ればよかったのですが・・・。ほんとに短い期間でご迷惑かけて申し訳ありませんでした

大事なことは腹痛の鑑別に婦人科疾患を忘れるなということと、女性を見たら妊娠と思えということ(安易に放射線被曝をさせない)と、疾患をみるときは常に病理も頭に入れときなさいということと・・・。いろいろ学んだなー


さて、もう1週間も経たないうちに、五島ふれあい診療所での研修が始まります(現在夏休み中ですが、上戸町病院から学生実習の手伝いの件で呼び出しがあったので、今は病院から書いてます)。理事長とマンツーマンですが、果たしてどんな研修になりますことやら・・・。病院と違って出来る検査も限られてくるので、今から非常にドキドキです

P.S.
なんかblogの紹介文のところが間違っていたので、書き換えました。どことは言いませんが。というか書き換えた所で来週には別の文章になっているので、今更なんですが

2013年8月5日月曜日

ページの先頭のところの文章の変化に気づきました?

鹿児島生協病院から千鳥橋病院に移るにあたって、このblogの紹介文?のところの記載が変わってます。つい1週間ほど前まで「鹿児島生協病院さんでご迷惑をかけます」だったのが「千鳥橋病院さんに申し訳ないです」と言った旨の文章の変更されてます

ただこの文章の掲載期間は本当に短いです。8/12-18は夏休みでよっぽどのことがない限り書き込みませんが、8/19以降に五島ふれあい診療所の研修が始まってblogの書き込みがあれば、今度は「五島ふれあい診療所でアタフタやってます」 的なものになる予定ですし。だからといってレアだからと残そうとも思わないですが

今後研修場所の変更があれば紹介文が次々変わっていく予定です。8/19~9月末まで五島ふれあい診療所、10月いっぱいが西脇病院、11月以降は上戸町病院に戻って研修予定です。けっこうコロコロ変わるんだね


8/4の夜間に最初の経膣分娩の経験が有りました(もちろんボクからではないですよ?)。22:30頃に子宮口全開大との連絡があり、その15-20分後に千鳥橋病院に到着(病院に入るのに手間取って少し遅れてしまったのは内緒)、そして産科病棟で正常分娩に立ち会わせて頂きました

大学病院の時もボクらの班の分娩は、実習最終日に20分くらいで慌ただしくあってほとんど記憶になく(なんか看護師さんに部屋にはいる時の挨拶がなってないとみんなで怒られた記憶の方が強い。スミマセンゆとり世代ばっかりで)、ボク自体患者さんや救急車を負のオーラ的な何かで近づけない人間なので、もしかしたらこの研修期間中にも経験がないなんてこともありそうだなと思っていたり(それもそれでblogのネタになりますが)

ホントに今回がまともに正常分娩を見ることができたと思います。もっとも当日はやることもわからないので、とりあえず手袋を装着してスタンバイしてたのですが、最初から最後までやることがわからないのでオロオロ

そして妊婦さんが息むたびに苦しそうな表情を出すので、何か起こらないだろうかとソワソワ(一方で看護師さんや助産婦さんは堂々としていて頼りになります)。ちょっとずつ赤ちゃんの頭が見えてきて、もう一息、もう一息と心の中で念を送ってみたり(ただし相手が受け取ってるかどうかは不明)

そうこうしているうちに元気な赤ちゃんが泣きながら生まれてきて、妊婦さんや旦那さんの嬉しそうな顔を見てホッと一息(何もしていないが)。そして生まれてきた赤ちゃんを見て自分の顔がにやけてしまう(何もしてないのにね)。とりあえずそこから医師としてその後の処置、妊婦さんの頸管裂傷を評価して縫合の是非を判断したり、赤ちゃんに異常がないかを簡単に診たり、書類を書いたり・・・

そんなこんながボクの研修医として最初の分娩の経験でした。新しい生命の誕生というのはやはり感動してしまいます。いままでほとんど経験がなかった分なおさら。さて、あと1週間もないですがあとどれくらいこの感動を味わうことが出来るのでしょうか(そして何回産科病棟で役立たずの評価を受けるのか)

今回が70件目の記事らしいですけど、こんな内容で良かったんですかね?

2013年8月1日木曜日

こんなに短くてホントに大丈夫なんでしょうか

本日より千鳥橋病院で10日間前後の産婦人科研修です。10ヶ月ではないです、10日ですよ?1ヶ月の1/3ですよ?実際の勤務日にいたっては8日くらいですよ(日曜日と来週の土曜日を除けば)。ホントに短いですね

上戸町病院の初期研修医は分娩(経膣や帝王切開など)の症例についてのレポートを提出するようにと義務付けられています。もともとは鹿児島生協病院の産婦人科で経験させていただく予定だったのですが、主にマンパワー的な問題でボクの研修期間中は分娩を取り扱えなくなったとのこと

これについては日本全体の医師不足と産科医療の診療報酬とか社会保障がどうこうの問題等が絡んできて難しいのです。憎むべきは社会保障とか医療費の削減といった政策なのでしょうか、なにぶん政治には詳しくないので、考えてたらオーバーヒートして鬱になりそうです

そんな事情もあって急遽千鳥橋病院さんにお願いすることとなりました。ホントに急だったためこんな中途半端な時期になってしまいましたし、もともと分娩のレポートを書けるようにとの目標だったのでこんなに短い期間なのです

事前にわかっていれば1ヶ月くらいきちんと回って、救急であまり経験できなかった婦人科救急疾患の勉強も行えたんですが・・・。無理やりスケジュールを空けてもらった形になるので、贅沢は言ってられないのです

千鳥橋病院さんとしてもお盆前ということ、近々産婦人科の病棟を建て替えるとかいう理由なんかがあって、産科症例を少し減らしている時期なので調整が大変だったことと思います。申し訳ないのです


紆余曲折あったんですが、短い間の研修期間しっかり学んできますよ。医局にも産婦人科病棟にも賄賂(というなの長崎菓子)をお渡しして、準備はバッチリ?です。これからご迷惑をお掛けしますが(来る前からかけてるけど)、よろしくお願い致します