2013年10月31日木曜日

次回更新は上戸町病院からです

それはそれとして非常に困ったことがあります。今週の火曜日にレポートを提出したのですが、昨日の午後から本日いっぱいまで西脇院長が講演会などのために出張なのです。そんな忙しい院長のスケジュールはつゆ知らず、「今週のボクのスケジュールは忙しくないので、最終日までには仕上がるだろう」とタカをくくっていたのがまずかった

結果としては西脇病院にいる間に最終稿が仕上がりませんでした。先週中に素案を渡せなかったのが一番の要因なのですが。でも先週の統合失調症の考察素案はあっちに話題が飛んだり、こっちに話題が飛んだりで火曜日に渡したものよりひどかったんですが

最終的に「なぜこの患者にはAという薬の効果がなかったのか、次回症状が悪化したときは何を使ったらよいか」的なことに落ち着いたんですが、後で文献を読み直してみるとホントにひどい。全文書き直しになるんじゃないかぐらいの内容ですもんね

認知症と気分障害はまあそれよりはひどくないかなと自己判断。あくまで自己判断なのでこれらも全文書き直しになる可能性はなきにしもあらず。しかしまた明日から上戸町病院での研修になるのでレポートのやり取りがかなり面倒になるなぁ・・・。西脇院長とその他スタッフの方々申し訳ありません!!


そんなテンパり研修医blogらしいあってはならない失敗を前文に書きつつ(こんな人間でも医師免許は取れるんだよ)、西脇病院研修最終日です。次からは上戸町病院の研修に戻ります。上戸町病院を出たのが去年の12月末頃だったので、10ヶ月ぶりですね

あっちこっちの病院でご迷惑をかけようやく帰ってきます。アウェーで迷惑をかけすぎているので、ホームで邪険に扱われないか心配です。毎度のことですが病院が変わるたびに軽いうつ状態になります。ただ次回はホームなのですぐに慣れると思います


西脇病院での研修ですが、精神疾患の治療を自分で行うといより(実際に処方することはなかったし)、どのように精神疾患をもつ患者さんとかかわっていくか、薬剤以外に精神科の病院がどのような治療を行っているかなどを知ることに重きを置いた研修であったと思います

外来だけでなくミーティングや夜間集会、作業療法などを体験させていただきましたが、内科の疾患以上に薬剤だけでなく、発症の素因となっているストレス(家庭や労働の環境など)や患者さん自身の考え方に重きを置かないと治療しえないということを学べたと思います

あとは精神疾患を通して社会的なことをいろいろ。それらは以前の記事に書いた通りです。例えばうつ病とブラック企業だとか、認知症と老々介護だとか、統合失調症の歴史と社会的な差別だとか。読み直したら危ない部分満載ですが、ご参照くだされば幸いです

わずか1ヶ月の研修でしたが、割とのびのびと学べたんじゃないかなと思います。当初の目的が果たされたのかどうかはいまいちですが、精神疾患を見る目が変わったのは大きな収穫ではないかと。あと自分がレポートの考察とか自分で何か新たに生み出すのが苦手なんだなと再確認できたと


最近やってませんでしたが、このblogの動向を



相変わらずのCIAとKGB。ハンガリーから2件も引っかかってます。以前マジャール語で暗い日曜日が動向とかセゲトがどうとか書いた記憶がありますが、これが分かった週にはそれらの記事にアクセスはありませんでした。うーん?


















混乱した会話で引っかかる。このblogの記事一件一件がカオスということなんでしょう。わからなくもない

2013年10月29日火曜日

Merry Halloween!

10月31日は何の日か知ってますか?タイトルの通りハロウィンというお祭りです。お化けに扮装して色んな家々を回って、"Trick or Treat!"という魔法の脅し文句でお菓子を強奪してくるという恐ろしいお祭りです。おいやめろ、これ以上搾取するな!

多くのキリスト教圏で行われるこのお祭り、なんで神の敵である悪魔の恰好をするのか疑問でした。なんで悪魔崇拝の日を設けるのか?で、調べてみたら悪魔から身を守るために悪魔の恰好をするみたいですね。なるほど、木を隠すなら森にということなんでしょうか?

ついでに悪魔崇拝の日ではなくて収穫祭なんですね。ちょっと残念。日本で行われる多くのお祭りと同じようにその年の作物を神に捧げたり、次の年の豊作を願って火を炊いたりなんかと同じような感覚なんでしょうね。どこの国でも考えることは同じなんだと考えると不思議です

あっ、病院で"Trick or Treat!"なんて叫んでも無駄ですよ?渡せるのは薬か点滴かぐらいですからね。"Treat"には「治療する、手当てする」という意味もありますから間違ってないですよ?お菓子をもらえなかったからって憤慨しないでくださいね


ハロウィンの日が西脇病院での研修の最後になります。本日ようやく統合失調症、認知症、気分障害のレポートを西脇院長にお渡ししました。統合失調症のところの考察が全然思いつかなくて、無駄に時間がかかってしまいました。今見直しましたが、理論がおかしいことおかしいこと

抗精神病薬は定型・非定型含めていっぱいあって、しかも同じグループ(例えばSDA;Serotonin Dopamine Antagonist)に属しながら「Aは抗幻覚・妄想作用がある」、「Bは鎮静作用が強い」、「この違いはAはBに比べてCという受容体の拮抗効果が強く」etc...、覚えきれません

それを言い始めたら内科で使う降圧薬とか糖尿病薬とかも種類がたくさんありますからね。降圧剤で同じグループでも「従来の薬に比べて将来の脳血管障害のリスクを低くする」とかありますからね。よくわかりません

ともかく1か月で覚えたお薬の使い方といえば、抗不安薬の違いくらいでしょうか。これはベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系くらいですからね。あとは薬がピークに達する時間と血中濃度が半分になってくるのはいつごろかぐらいです


・・・といくら薬を分類して違いを述べてみても、実際に患者さんに使ってみて自覚症状の改善があるかどうかはその時にならないとわからないですからね。特に精神科領域のうつ病、不安神経症は客観的な治療指標がなかなか見えないぶん難しそうです

2013年10月25日金曜日

ブラックカンパニー(株)

我が社の代表的な商品はうつ病患者です。今までに数十万人の人間をうつ病患者にしたてあげ、様々な医療機関へ提供してまいりました。社訓は「休みなく働け永遠に」です。毎日の朝礼と昼礼でこれを全社員に唱和させてます

では社内を見てまいりましょうか。ほら、あの机の社員、彼は昨日の朝から働いてます。仕事を期限内にきちんとこなさないのが悪いのです。私共に落ち度はありません。あっちの社員は上司から叱られてますね。わざわざ大声で、他の社員がいる前で。でも悪いのはあの社員なのです

えっ?向こうで男性社員が女性のお尻を触っていた?スキンシップですよ、スキンシップ。知らいないんですか?そっちの彼は今仕事が終わったみたいですね。しかし我が社の収益を上げるためにも次の仕事を回させましょう。仕上がらなかった分は残ってもらうか、家でやってきてもらいましょう

残業代は出るのかって?仕事が終わってなくて残ってるんだから出すわけないでしょう。どこの会社でもやってることですよ。日曜日?ほぼすべての社員が関連企業の研修に出ることになってますよ。研修費?自費ですよ、そんなもの。自分のための研修なんだから当たり前じゃないですか

ぱわはら?せく・・・は・・・ら?知りませんね、そんな言葉。あぁ、そういう意味なんですか。それがどうかしましたか?労働基準法がなにか知っているのかって?もちろん知ってますよ。でも法律通りにやってたら儲かりませんよ。守ってる会社を教えてほしいものです


前文が怪しい感じになってますが、どっかの企業をイメージして書いているわけではないですよ。多分。特に会長が国会議員になったあのグループとか、どっかの党首が市長をやってる市役所を思い浮かべて書いてたわけじゃないですよ。ちゃんと書いてるじゃないですか。どこの会社もやってますって


前回の宣言通り今日はうつ病、気分障害の話です。若い人の間では特に多い疾患ですね。新型うつ病なんて言葉も最近はやってます。ボクが大学のころは教授から「今の社会5人に1人はうつ病(新型うつ病含む)なんじゃないかと思っている」というようなこともいわれました。それほど精神科ではメジャーな領域です

先週にうつ病の新患さんの診察に同席させていただきました。診察の最後に院長先生がポロッと「統合失調症の重度のほうがよっぽど楽だよ。ああいう患者さんはホントに難しいんだから」。なんとなく分かったよう、分からないような


うつ病の発症要因の大きなものはストレスです。前文のように重度の、しかも理不尽な長時間労働を続けさせるとすぐに発症します。従来のうつ病は自分の気持ちを周りに言い出せず、気の持ちようということにして病院をなかなか受診しないので、来た時にはかなりの重傷であることも

新型うつ病(正確な医療用語ではありませんがこのまま続けます)はもっと厄介です。仕事の時はやる気が出ないので、周りには「自分はうつ病だから仕事ができない」と漏らす。しかし好きなことになると大はしゃぎするので、周りからは「サボっているだけじゃないか」と思われる

しかも従来のうつ病と違って「あんな仕事を押し付ける会社が悪い」、「意味なく叱る上司が悪い」などと自分ではなく他人のせいにするので、はたから見るとただの性格が悪いやつに見えますがホントにそれらがストレスとなって仕事ができないんです。どんどんひどくなって最終的には会社へ行こうにも足がすくんで動けなくなります


どっちのうつ病もお薬を処方してきちんと飲んでいただいて、休職してリハビリを続ければまた復職もできます。しかし職場の環境が変わらない限り、またうつ病として病院に戻ってくる羽目になります。しかも会社からは「次にうつ病になったらクビだからな」と脅されて

病院の復職プログラムのミーティングにも参加させていただいてますが、上記のようなことをいわれた患者さんは決して少なくないようです。うつ病は症状は広く知られわたるようになりましたが、その患者さんにどう接するべきかきちんと理解できている責任者は少ないみたいです

2013年10月23日水曜日

でも社会保障関連はバッサリと削減される予定

お恥ずかしながら本日45分ほど遅刻をしてしまいました。朝の全体朝礼自体には間に合っているものの、9:00からある病棟の看護師さんとリハビリスタッフの前日の申し送りと今日の予定の確認には間に合いませんでした

いつもなら7:30くらいに目覚まし時計が鳴って起きるはずなんです(しかもわざわざ2台用意している)。今日の朝は目覚ましが鳴った記憶がなく、起きたら8:55でした。慌てて支度をして家を出て、西脇病院へ着いたのが9:40、朝礼にギリギリでした

おそらく前日に目覚ましのスイッチを入れ忘れたんでしょうね。ここ最近物忘れが多いみたいです。燃えるごみの袋を買おうと思ってスーパーに入ったのに結局買い忘れてたり、ご飯を研いで炊飯器に入れたのはいいけどスイッチ入れ忘れてたり、傘をもって出かけてどこかへ置いてまま帰ったり


物忘れがひどくなる、そんな症状が有名な精神疾患として認知症があります。説明しないでもわかるかと思いますが、以前は痴呆と呼ばれていた疾患です。痴呆という言葉には「バカ、アホ、愚か」という意味がありますし、必ずしも病状をきちんと表した言葉ではないので、数年前に認知症という言葉に代わりました

認知症はご存知の通り、高齢になればなるほど罹患率が上がる病気です。65-69歳では1-2%程度ですが、85歳以上となると20-30%が罹患しているといわれます。日本は超高齢社会になり、これからも高齢率は上がっていきますので、この疾患を持つ全体数はどんどん増えていきます

原因は様々ですが珍しくない疾患です。内科、整形外科にかかわらず、どんな科でも経験する疾患です(小児科でも先天的疾患を持つ成人を見ることがあり例外ではない)。とはいえ進行を遅らせる薬はあるものの、完全に治療する薬はありません

病院的には外来での本人の説得に困ったり、入院中に少し困った行動がある程度です。外来では長くて1時間程度、入院でも数日~数か月程度のお付き合いですが、その患者さんの家族からしてみれば亡くなるまでのお付き合いです


現在ボクが受け持たせていただいている患者さんにも認知症の方がいらっしゃいます。別に他の疾患があるからとか、検査のために入院しているわけではありません。純粋に認知症で入院されています(リハビリはされていますが)。普通の病院であれば認知症が原因で入院させることはありません

これだけ書くとお役所の方々などから「社会的入院だ!」とご批判を受けそうですが、これには仕方のない面もあるのです。実は受け持たせていただいている方のご家庭は息子や娘などが介護できる状況になく、80歳近い奥さんが家で介護をしているのです(もちろん色んなサービスを利用されてはいますが)

若い方であればあまり疾患はもっていないですし、比較的パワーもあります。しかし高齢者となると事情は違って腰や膝は痛くなりますし、筋力も若いころに比べると劣っています。そんな方だけに介護を押し付けるというのは非常に酷なことです。というかそんなことを推し進めるのは鬼とか悪魔の類でしょう

今回は奥さんは介護疲れで精神的に非常に参ってましたので、ご主人をしばらく入院させることとしました。ただし長期入院というのは難しいため、入院中に利用できる介護施設、サービスを探すということを目的としています


日本では超高齢社会となり核家族化も進んで、今回のような老老介護も決して珍しいケースではありません。仮に比較的若い方が介護していたとしても、自分の生活がある程度犠牲になってしまうし、そもそも働いている間は誰も介護する人がいないし

「家族で介護をする姿は素晴らしい!家庭での介護を進めるべきだ!」ときれいごとを並べるのは非常に簡単ですが、現実はそうはいかないのです。正直ボクだって高齢となって認知症も持った親の介護を一手に引き受けろと言われれば、あんまりいい顔はしないでしょう

社会的な受け皿がもっと整ってくれていればいいのですがと頭を悩ませるんですが、ボクが悩んだところで権力を持たないので何の解決にもならないのです。悩んだところで白髪が増えてうつ病になるだけです。次回はうつ病というか気分障害の話です

2013年10月16日水曜日

私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる

ノーベル賞の受賞者がすべて決まりました。化学、物理学、生理学・医学、平和、文学、経済学の6部門があるのですが、今年はどの賞にも日本人の受賞者はいませんでした。文学賞に村上春樹氏が受賞するかもなんてワクワクしておりましたが、カナダのアリス・マンロー氏が受賞となりました

上記でノーベル賞の6部門をすべて書きました。日本の学校では語学(国語、英語)、数学、理科、社会を習います。ノーベル賞に当てはめると語学→文学、理科→化学、物理、生理学・医学、社会→経済学、平和になると思うんですが、数学だけありません

これについてはアルフレッド・ノーベルが賞の設定を忘れただとか、数学が嫌いだったとか、嫌いな数学者がいたとかいう説がありますがよくわかりません。まあアルフレッド・ノーベルも人間ですからね、きっと色々ふかーい理由があるんですよ

「数学って日常生活にあまり馴染みが無いし、人類の発展にあまり貢献しないからでは?」とか思われる方もいらっしゃるかもしれません。「X^n+Y^n=Z^n(n≧3)を満たす自然数X,Y,Zは存在しない(フェルマーの最終定理)」を証明することがなんの役に立つかと言われても困りますもんね

ボクもあまり数学は得意な方じゃない(むしろ苦手)のですが、数学がなければ皆さんの目の前のパソコンやスマートフォンもありませんし、宇宙の謎も謎のままです。なにげに化学、物理学、経済学の根幹を成しているような学問です

ノーベル数学賞はありませんが、代わりに数学の最高峰の名誉であるフィールズ賞が2014年に発表されます。今年は残念でしたが、来年はノーベル賞とフィールズ賞の両方で日本人の受賞者が出ることを期待しましょう

ちなみに「リーマン予想」という、解ければ素数の謎が解けるかもという問題があります。証明ができれば100万ドルがもらえるそうですので、皆さん挑戦してみてはいかがでしょうか?なお、この問題は証明中に統合失調症を起こしてしまった方がおられると言われるくらい難解です


長くなりましたが、最後を無理やり精神疾患に結びつけてみました。今回は統合失調症の話です。もちろん病状についての詳細は書くことができませんが、西脇病院にも何名か統合失調症のために入院しておられる患者さんもいらっしゃいます

その内の1名を担当させていただいております。といっても精神科のおくすりの処方はできませんので、経過を見たりお話を聞かせていただいてカルテに記載するだけなのですが。しかしこの方を通して色々勉強させていただいております


統合失調症といえば幻覚・幻聴・妄想があってわからないことを言い出す、暴れだすといったことを想像される方もいらっしゃるかもしれません。一昔前まではともかく病院に入院させて、社会から隔離させていたといったようなこともあります

さらに精神科の病院がない昔だと、ともかく村の人に見つからないように家に閉じ込めたり、山なんかに捨てに行ったりしていたかもしれません。「神の声が聞こえる」ということで運良く宗教の開祖になった人もいるかも知れませんが、そんな幸運な人はごく僅かでしょう

さて、リーマン予想を説いていて統合失調症になった方の名前はジョン・ナッシュさんといいます。数学者でもありますが、ノーベル経済学賞受賞者です。どんなに天才的な頭脳を持っていようが、100人に1人はかかってしまうのが統合失調症です。医学部1学年に1人いてもおかしくない数字です

未だに統合失調症の原因はわかっていませんが、完全に治る、もしくは症状を数年にわたって抑えることができる病気になりました。程度の差があったり、症状が再燃することはあるものの、普通に日常生活をおくれている方もいます


こんな病気ですが、前述のような歴史もあって、アルコール依存症と同じく差別が根深い病気です。もう少し社会的な理解が進んでくれればなと願うところです

2013年10月11日金曜日

タッチパネル依存症

アスピー(前々回記事参照)が来て1週間近く経ちました。先代と違ってタッチパネル付きなので、画面を直接クリックしたり、スクロールも直感的にできるので、だいぶ作業がはかどります(といいつつレポートはあまり進んでないのですが)。アスピーすげぇ

ただし弊害が出てきました。全然関係ないパソコンでもついつい画面を触ってしまうのです。西脇病院もノートパソコンの電子カルテなのですが、もちろんタッチパネルには非対応です。手元のマウスでカーソルを動かして操作するやつです

でもとりあえず画面をタッチします。動きません。当たり前ですね。何度かタッチしてて、ようやく自分のパソコンじゃないことに気づいて、タッチパッド(ノートパソコンのキーボードに付いているアレ)を触ります。しかし動きません。ようやく手元のマウスに気づいてそれを触ります。動きました

普段からマウスを使う文明圏に住んでいないので、毎日こんな風に操作に戸惑ってしまいます。朝にそれを確認したのに、昼にはおんなじように画面を触ってます。そして無駄に画面に指紋をつけるという愚行を犯してしまいます。学習能力皆無です

家で普段使っているノートパソコンもこんな感じです。こっちは数年前からペンタブレットを導入しているんですが、最近気づいたら画面を触ってます。数年間使っていてもこうなので、スーパーエゴ的な何かでタッチパネルを渇望しているんでしょうか?


さて、西脇病院に入院ないし通院されている患者さんの中にはお酒を強く渇望されている方もいらっしゃいます。アルコール依存症という病気です。「常日頃からお酒を飲んでいるだらしのない人」というのが世間一般の見方ではないでしょうか?

ではお酒を飲んでいない時の状態はどうなんでしょうか?普段からだらしないんでしょうか?西脇病院での外来およびアルコールミーティングや夜間集会などを通して、アルコール依存症という病気についていろんな事がわかってきました

実は普段は非常に真面目な方が多く、一生懸命、それもほぼ一日中休みなく働いているような方々ばかりです。もちろん仕事をしていればストレスもたまるし、脳もフル活用で疲れてくる。それに対しての癒やしをアルコールに求めるわけです

ストレスが溜まってアルコールを摂取する → アルコールも耐性ができてくるからいつもの量では癒やしを得られなくなる → アルコールの量や回数を増やす → やがてアルコールを飲んでいないと落ち着けないようになってくるので飲む・・・、ということが繰り返されます

「ストレスが溜まる」という原因から考えると、実はアルコール依存症もストレスの捌け口をアルコールに求めているだけで、うつ病とあまり変わらないんです。多くのうつ病患者さんと同じように、普段はホントに仕事もできる真面目な方々ばかりなんです

いままでアルコール依存症の患者さんというと「お酒を飲んでいて暴れている人」とか「点滴をしてしばらく様子を見たら帰宅させても構わない人」という形で見てましたが、もっとその人がそんな状況に至った経緯、生活史まできちんと向き合わないと根本的な治療にならないのだなと改めて思わされました


そんな素敵な西脇病院で実習をさせて頂いているのですが、精神科の病院というとまだ偏見が多いみたいです。「精神病院に行ったら(薬漬けにされて)殺される」なんて言葉を患者さんの家族が口にしていたということを先生から聞かされました

昔の多くの精神科の病院では、ともかく収容・隔離が当たり前だったのかもしれませんが、最近は精神科も大きく変わってきています(それも他の科が驚くくらいに)。もっと精神科ひいては精神疾患について正しく知ってもらって、差別・偏見がなくならないかなと思うところです


ついでに上戸町病院を実習先に選ぶと、素晴らしい研修ができるという事実も広まらないかな!

2013年10月8日火曜日

台風とコロッケ

いきなり不謹慎なことを言っちゃいますが、台風は大好きです。流石に海に出てサーフィンしようなんてことはありませんが、窓に打ち付ける雨とか、ものすごい勢いで吹き付けてくる風とかが好きでしょうがないのです

小中学生の頃とか台風が近づいてくるたびにワクワクしてました。学校が休みになるということもあるんですが、一番の理由は上記のとおりです。ほとんど1日中外を見てたような気がします。今でも何が楽しいのかわかりませんが、その頃から成長していないです

同様の理由からかどうかわかりませんが、雷も大好きです。音もなんですが、ピカッと光る一瞬がたまらないんです。youtubeには雷やら変な形の雲やらの映像を載せる方もおられるようですが、やっぱり好きな人は好きなんでしょうね。変態趣味?


それにしても雨がすごいです。午前中はそんなでもなかったんですが、夕方くらいから急に吹き付けてきました。午前中には外来デイケアでアルコールミーティングがあったんですが、台風の影響なのかたったの数人しか集まりませんでした(普段であれば10数人くらい集まるらしい)。今からアルコールの夜間集会があるんですが、人は集まるんでしょうか?

アルコールミーティングについては内容を外部に漏らさないように(個人情報保護の観点からでしょうか)とのことなので詳細は書けませんが、実際の患者さんからお話を聞くことができて非常に為になりました。特に今回は人数が少なかったこともあり、濃い話が聞けたかと

あと今日は病棟のカンファレンスにも参加してきました。もちろん詳細は書けませんが、ともかく感じたことは精神科の先生の情報収集能力がものすごい。家族構成からそれぞれの方の性格、職場の状況や上司・同僚との関係まで、そこまで深く探るのというくらい

そして個々の患者さんの症状から行動から、その行動の意味付けや詳細な性格判断、応対の仕方までここまで細かく分析するのかとただただ驚くばかり。うーん、やっぱりその道のプロはすごいんだなと圧倒されてきました


台風とコロッケの関連性についてですが、これはgoogleを使うなりで調べてみてください。ボクは勝手に明治~昭和初期ぐらいからの風習かなとか思ってたんですが、実はそんなに古くなかったんですね。10年くらい前みたいです

2013年10月4日金曜日

正直言うと「デア」は3日位前に考えました

非常に悲しいお知らせがあります。いままでボクの偉ぎょ・・・じゃなくて異業を支えてきてくれたノートパソコンのデアさん(Ideapad S205)がお亡くなりになられました。2011年10月あたまくらいに購入したので、ちょうど2年くらいになるんでしょうか

9/29に上戸町病院のメールで西脇病院のスケジュールを確認しようと電源をつけても、全く画面が映らず。パソコン屋さんに修理に持って行きましたが、どうも画面の故障ではなくて内部の機械が壊れてしまっているとのこと

購入した時のお値段は¥30,000くらい(ちなみに新品の値段でこれ)だったんですが、修理には3-4週間くらいと¥60,000くらい(2倍!)かかるかもしれないとのこと。新しいパソコンを買ったほうが安くつくということと、個人情報などの入っていないデータはgoogleドライブに記録していたので、諦めて廃棄させていただきました(一応何かあった時のためにハードディスクは破壊してもらいました)

デアを供養して、今度は¥50,000くらい(これも新品のお値段です)で新しいノートパソコンを買いました。愛称はアスピー(Aspire V5)です。初代よりも不便な点はいくつかありますが、薄くて軽くてタッチパネルのついた頼りになるやつです

¥100,000くらい出せば国産のもっと軽くて性能のいいのも買えるんですが、なんとなくの語感と壊れてもなんとか立ち直れそうな値段設定でアスピーに決まりました。タブレットのウィンパ(Windpad 110w)と一緒にこれから頑張って欲しいところです(せめて3年くらい)


そんな2代目で書いてますが、10/3から志仁会 西脇病院にお世話になっております。精神科の病院です。鬱病(自己判断)で不安神経症(自己判断)でアスペルガー症候群(自己判断だがテストをやらせると毎回高い点数が出る)で不眠症(早く寝ればいいだけのこと)のボクにはピッタリの研修先かもしれません

研修のプログラムはよく考えられているし、勉強する余裕もあるのですが早くも挫折しそうです。というのは鬱病や統合失調症を始め、精神科の疾患が難しすぎるというからなんです(学生時代の勉強が不十分だということが大きいんだと思いますが)

教科書を見て復習してますが、別の科の疾患と違って標的となる臓器がない(あるとすれば大脳か)、疾患概念がホワホワした感じでわかりづらいものがある、鑑別疾患としてあげられる別の疾患と似通った部分が多すぎる、患者さんにどのような診察をすればいいのかわからないなどの理由で頭がパンクしそうです(ベテランの先生方から見れば失笑ものの言い訳ばかり何でしょうが)

レポートを書くためだけと割り切ってしまうのは簡単ではあるのですが、それだと1-2週間の研修でいいだろうということになってしまいますし、せっかくの研修プログラムを組んで頂いた西脇病院さんに失礼というものです

とは言え1ヶ月で何ができようかというのも疑問ですが、兎にも角にも苦しみながら何とか勉強していきたい所存です。最低限の目標として薬の選択ができなくとも鬱病や認知症の患者さんへどのような治療プログラムがあるのかの説明ができたりとか、精神科・心療内科への紹介が判断できるくらいには