2013年3月9日土曜日

リアルテンパり研修医blog

水曜日から本格的に救急対応です。金曜日までは重症制限がかかっていたため、あんまり患者さんが来なかったのですが、今日は一転してちょこちょこ救急の対応に追われてました。で、終わったのが14時でそこから入院した患者さんの所見をとって、カルテ記載して、検査の予約を出して・・・、とかやってたら17時を回ってました。

さっさと帰りたいところですが、反省点がたくさんあるためblog記載です。

まずは交通外傷の方。胸部と左下肢を痛がっていたため、胸骨の評価と下肢の評価を行ったうえでいざレントゲンへ。この時CTまでオーダーしたのですが、ここで上の先生から注意が。胸骨とか下肢の治療は後からできるのだから、後回しでいいだろうと。それよりも先に腹部臓器の損傷を見るのが先決と。

痛む場所と骨折疑いにだけ気をとられてしまい、臓器の評価が疎かになっていました・・・。で、CTの方も問題が。患者さんは若年女性であることと、出血等の評価を即時にかつリアルタイムに行うのであれば、腹部エコーの方を優先すべきと。

正直若年女性であるということが頭から抜けていたし、ずっと骨折にだけこだわっていたし・・・。反省です

で、次は全身の脱力で体動困難な主訴の患者。しかも約2週間前に熱傷を負った(最初の1週間だけ病院に通い、あとは放置。おそらくテープの交換もしていない)、糖尿病末梢神経障害がありそうな方。上の先生にも見てもらって、じゃあ○○の軟膏(ステロイド含有)を塗っておいてとの指示を頂いて、塗り塗り。入院に上げてから受け持ちとなった別の先生から指導が。

2度浅層の熱傷の初期対応であれば、ステロイド含有軟膏の使用でも間違いはない。しかし2週間以上たった熱傷であり、しかも1週間以上放置されている。初期の熱傷であれば感染のリスクは低いが、時間が経った創は感染のリスクがどんどん上がってくる。そんな患者にステロイドを塗れば感染がひどくなって後々大変なことになるぞと。

まあ初期対応の先生に見てもらった時にどのくらいまえに受傷したのかも伝えず、軟膏の中身も確認せずに塗ってしまったことは反省です・・・。きちんと伝えていれば別の軟膏が処方されたかも知れないし、軟膏の成分をしらなかったボクが悪いんですが。反省その2

ちょこちょこ書いていけば反省その3、その4、その5とか細かいのがずっと続くんですが、上記の2つは特に患者さんの不利益につながるため、特にこういったことがないように、もう一度対応を確認することにします・・・。目に見える生命に関係しない疾患よりも、目に見えない生命に危機のある疾患を先に探すことを常に心がけることにします。

以上反省文でした。熱傷の外用薬を確認したらすごすごと負け犬のように帰りますよと

3 件のコメント:

  1. 指導医の先生の指摘は的確ですね。
    反省することも多いと思うけど、反省するだけ成長して次には同じミスをおかさないようになるということですからがんばって!

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  2. 外用薬。まぁ必要に応じて。なければないでいいかもですね。

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  3. やはり場数が増えると勉強した事の組み合わせという複雑さが分かって、すごいですね。反省は一回り大きくなるにあるんだと思います。ところで業務連絡、20日は他院所での研修報告ですよ、そろそろご準備を(形式は自由で、時間は一人5分)

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